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ふりかえり

これは、Lingua Franca Prode PULCINO ROSSO Bチームのリハーサルの時の写真ですね。(上の写真)

劇場のステージに立つことがまさに初めてというメンバーがほとんどのなか、彼らのワクワクが僕にも伝わり、本番が待ち遠しかったです。

彼らとの本番/初日は、次の日でした。

毎公演、冒頭のMCの時にも、言わなかったのですけれど、LinguaFrancaProde というチームは、出演者のほとんどが人生において初舞台なのですね。毎回/毎年そうなのです。

そのメンバーが即興で、動き、叫び、あれだけのことをやっているのです。

彼らは出会った頃にくらべて整形したとしかいいようがないほどの美男美女になり輝きを放ち良いステージをくりひろげました。

お客さまも皆、舞台初の集団をみるというよりは、長年活動してきた劇団をみるような目でご覧になっていた、そんな空気でしたね。

今回は二チーム制。熱意高く、能力もあり、僕も想い入れの強い集団/メンバーでした。いつか、Aチーム・Bチーム合同で公演をしたい。

すべての関係者に感謝を、そして今後もわれらの時を刻み続けましょう。

柏原直人

これはMCをしている時か

はたまた、モノローグを話している時か

全然おぼえていません(笑)

LinguaFrancaの俳優は

頭に刻む時間がないほど

光の速さでシーンを作っていきます。

光の速さは言い過ぎかもしれませんが…

自分の体感速度ではそのぐらいなんです!

僕は去年のLingua Franca Prodeが

初舞台で、とてもドキドキしました。

ですが、今年はまた別の、心臓がはち切れるぐらいのドキドキがありました。BチームのProde経験者は僕だけだったのです。

チームを引っ張っていけるのか?

Lingua Franca Prodeメンバーの

キャラクターがハッキリとした個性にどう対抗すればいいのだろう?

自分らしさが出るにはどう作っていけばいいんだろう?と

不安は大きくなっていくばかりでした。

ずっと、考えて、考えて、考えて

そしたら、ふと直人さんから言われた

言葉を思い出したんです。

「陵は明るくないと面白くないよ。」

これだ!これしかない!!

最後まで明るくいるという集中を

途切れさせないようにしよう。

ひたすら明るく圧倒的な存在感で

Bチームを引っ張って行こう!

成功できたかはわかりませんが

去年よりも成長した実感は確かにありました。今回の公演で自分の良さを武器に気づくことができました!

これからが本当のスタートです。

次ではもっと力強い即興をお見せできると思います!!!

牧山陵

躍動する身体/魂/感情。

これはどんな瞬間だったのでしょうか。

男と女の相手を求める戦い、末に、ふたりとも倒れたのでしょうか。

目の前にある壁に飛びつき、のぼろうとして、落ちたのでしょうか。

もしかしたら、高速で走る列車に飛び乗ったのかもしれません。

どれも、LinguaFrancaリンガフランカであれば、ありうるでしょう。

いずれにせよ、共演者とともに感情を爆発させ、対象に詰め寄り、すがりつき、弾き飛ばされる、LinguaFrancaの世界が舞台上に充満していることは確かですね。

舞台上で動くことはとても大切なことですが、それを私たちは、相手と意識を合わせ、即興で、一瞬の判断のもとにおこなっています。

柏原直人

堤和悠樹のふりかえり

この写真を一単語で表すとしたら「必死」でしょうか。

役者たちは、開演した瞬間から必死で考え、必死で動いて、必死で喋ります。

Lingua Francaの公演では他の舞台と同じように、同じぐらいの期間、もしくはそれ以上の稽古を行なっております。

それは本番を成功させる為、最高の状態でステージに上がる為です。

とはいえ、必死、必死ですよ。

なんてったって即興ですから、物語がどこに行き着くかわからない、落ち着ける瞬間はどこにも無いのです。

必死でやるしかない。

そして僕はこうも思うのです、必死で物語を紡いでいくこの瞬間を楽しまないと勿体無い。

その為に私達は稽古を重ねていき、瞬間を楽しむ最高の遊び仲間が出来ました。

あの日、来て下さった貴方もきっと、僕の最高の遊び仲間の一人です。

リンガフランカ名物。

シーンを始める前の俳優がするダンス

ムーブメントです!

楽しそうですね!

振り付けやステップを覚えるのは

大変でしたが…(笑)

シーンを始める前に体を動かして

体が暖まった状態、万全の状態で

始められるのは本当に良いと思います!ムーブメント中に役者の顔を、

楽しそうに踊っている姿を見て

とてもテンションが上がります!

一体感というものを感じて嬉しくなるんです。即興ではひとつの目的を、全体の目的を察しあって物語を作りあげていきます。チームワークが一番大切なんです。だから、ムーブメントは体を暖めるだけでなく、役者全員の気持ちをひとつにする目的もあるんだなぁと思います。

牧山陵

SCIMMIA ROSSO ふりかえり

動くことについていつも考えています。

相手が攻めてきたことに反応をとって、相手が求めているときはこちらから攻める。

そう考えると、常に相手ありきなのですね。

せっかくなので最近思うこともこの場で綴りたいと思います。

ぼくたちはこれまで一瞬一瞬にあらゆる力を爆発させることにこだわってきました。まさに「芸術」という名の「エンターテインメント」を「即興」という形式を前面に(全面に)出して取り組んできました。

そのことにまったく後悔はありません。

ここでさらに伝えたいことはその一瞬のためにあらゆる時間と努力(労力)をつぎこんできたということです。

ありがたいことに高い評価をくださるお客様は多いです。(もちろん反対意見を出す方もいるでしょうが)

みんなわかってらっしゃる。即興でここまで成立させることはちょっとやそっとでは達成できない。

大袈裟な言い方を許してもらえるならば、それぞれの俳優/スタッフの人生に関わる覚悟を注いできたといっても良い。

チームとして集まることも、熟成させてゆくことも、人前に立つまでに研ぎ澄ましてゆくことも、すべて、たいへん。

恐怖にのみこまれ、自分を客観視できなくなっていった人間も多いからね。

だからこそ、現在、前を向いて意識を高くチームとして誇りをもっているメンバーを尊敬します。

そう、君たちのことだよ。

応援してくれるお客様にも最大の愛を。

柏原直人


三村聡のふりかえり

LinguaFranca SCIMMIA ROSSO に出演していた三村聡です。

実は上の写真を見て、いったいどのシーンで、どんなやりとりをしているところなのか全く思い出せません。

なにしろ即興ですから、その場で作ってはすぐに消えていき、同じシーンを演じることはもう二度とないからです。

ただ、本番中の感覚だけは強烈に覚えています。

なんだろうあの感じは。

スリルが、なんか凄い。

例えるなら、

子供の頃、映画『ルパン三世 カリオストロの城』で何度も巻き戻して見るくらい好きだった、ルパンが城の屋根(?)から転げ落ちそうになってその加速のまま走って跳んで掴んでよじ登って、奇跡的に目的の塔に辿り着くあのシーンで、ルパンが感じているであろうスリル、みたいなものだろうか。

うーん、例えられているような、いないような…。

ともかく、常にスクランブル(緊急発進)なんです。

この写真も分かりやすくスクランブルで、両目が見開き過ぎてこぼれ落ちそうっ。

でもこんな表情ですが、意外としょーもないことを全力で言い放っているのかもしれません。

お隣の直人氏も笑ってるしね。

ま、下らないことやありもしないことを全力で「有り」に引きずり込んでいくのが演技の醍醐味のひとつだとしたら、この写真の瞬間も、その渦中なのかもしれません。

もう二度と繰り返さない(返"せ"ない)シーンなので真相は謎ですが、ひとつだけハッキリしていることは、アドレナリンが出まくっているなということです。

であればOK !

と、ポジティブに捉える私なのでした。

河野直樹のふりかえり

この写真で一言言うならば、

「即興「芝居」なのにいきなり猛烈に「踊り狂った」な!」

です。

近年のLinguaFranca公演では、即興なのに激しいダンスから始まるという、

「俺たち即興するんだよね?」と出演者も毎年大いに戸惑うオープニングアクトが恒例となっています。

写真だけ観ると、どこかの新進気鋭の舞踏集団のようですね。

「ムービング」と呼ばれるこのオープニングパフォーマンス。

真面目に話すと実は即興芝居をやるための大事な要素がたくさん詰まっているんです 。

身体の隅々まで意識しながら「即興」で全身を動かし、

客席から自分やステージが今どう見えているか、自分のイメージ通りに身体が動いているか、

瞬発力を活かすための筋力があるか、しっかり自分の表現が客席まで届いているか。

なのでこの瞬間、6人とも自分の身体との戦いを必死で繰り広げています。のはず!

しかしこれは即興芝居に限らず全ての表現者に必要な要素であるとも思います。

実際台本の現場でも、これに似た稽古やワークショップをよくやります。

だからみんな文句一つ言わずこの激しいオープニングをやっていました。

(いや、本当はみんな文句言いたかったけど問答無用で…)

さらに!

ムービングをやった後はテンションが上がり、良い興奮状態で芝居に入れるのです。

そういった経験からある意味、本番中に行う激しいアップ、のような位置づけかもしれないですね。

次回はどんな「ムービング」が舞台で行われるのか。

その違いを見るのも、LinguaFranca公演の楽しみの一つかもしれないです。